vol 11 居場所
手ごたえを感じていたいと思う。常に何かを目指して「もっともっと!」「まだまだ!」って、
なんでずっとそう思い続けてきたのか?「人はなんのために生まれて、なんのために存在するのか?」20代のときに人に聞かれた事がある。そのときは、なぜか考える間もなくこう答えた。
「認めてもらうため、自分の存在価値を認めてもらうため」今はほかにもいろんなことを考えるけど、やっぱりそれは大きなことだと思う。
自分の創ったもの、自分がしたこと、有名になること。名誉、地位、財産・・・みんな大なり小なりそれを望んでいて、それが本能としてあって、「人から認めてもらうため」「人に認めてもらいたくて」そうなるためにがんばれて、そうしてもらえる場所をみつけたくて、そういう生き物なんだと思う。だからnambuはひとりひとりにスポットが当って、自分の存在価値を見出せて、
「自分は必要なんだ!」っていう場所でありたい。
ひとりひとりがnambuを自分の『居場所』だって思ってもらいたい。
がんばりたい者は、nambuをステップにどんどん先に進んでいって、もっと多くの名声や地位を手に入れればいいし、そうじゃない者も、自分らしくこのnambuのなかで生きていけばいいと思う。走るだけ走ったほうがいいと思う、今は無我夢中で。
でもどんなに大きなものを手に入れたとしても、最後には、気がついたら、もっと小さな平凡な、普通なこと。大切な人達と平凡にいられること、きっとそうなっていくはず。その時に「nambuでよかった」って思えるような『居場所』でありたいと思う。
ヘアデザインを提供することはもちろんだけど、そういう想いが伝わる、それが暖かい空気となって、もっと普通なこと、もっと当たり前な素朴なこと、人対人の仕事なんだから、そんなことが伝わるお店もいいんじゃないかな。それがnambuが目指していきたいお店です。