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vol 17 トップは感性

今朝も早朝から、金沢市中央倫理法人会で南部の経営講演会がありました。たくさんの経営者の方々、またご同業の方々もおられ、いささか過激な発言ではあったかも知れませんが、最後までお付き合い頂きまして感謝申し上げます。少し感性の話をさせて頂きましたが、トップがどう感じて発言するか、どう向かおうとしているのかとても重要だと感じるこの頃です。

ベンチャーの方たちの本やブログを読んでいると、その集中力や瞬発力に刺激を受け、また一流企業といわれる会社のトップの方たちの本を読むと、事業の根源にある、人としてのありかたや、普遍的なテーマについて書かれていて、やはり勉強になります。nambuは創業して20年ですが、個人的には今も創業当時と変わらないビジョンを持ちつつも、この業界では20年続ける事とは、老舗の部類に棲み分けされてしまいます。そういう意味ではベンチャーのような、24時間寝る間もなく働いて、どんなことでもビジネスに結びつけていく貪欲さ、それこそチャンスは、拾ってでも食べるくらいな・・・ベンチャーの方の昔話を読むと、そんな刺激をたくさん受け、「もっとやらないと・・・」という思いにさせられますが、果たしてそれだけで良いのだろうか?でも悪い事でもない。ただ言える事は、nambuの体質には正直合わないし、違和感を感じる事の方が多いのかなあ。トップの方の「野心」というか、トップの方のみの目標という印象が強く、そうした部分には疑問を感じてしまいます。しかしその反面、経営の神様と言われるような方々の本を読むと、普遍的で、「その通りだよなあ・・」と反省させられる内容が多く、圧倒的な人生経験を持っていらっしゃる分、何かを決定していく時には、非常に参考になりますし、「経営道」に通じる「道」を重んじる、nambuにとっても、常に王道を行く経営を目指されている方々の言葉は重みが違います。

今後のnambuについて最近考えるのですが、『老舗なんだから、そこにあぐらをかかず、もっと積極的に事業を広げていくこと。』『美容室経営が主軸なんだから、もっとスピーディーに次の展開を進めていくこと。』『ブランドビジネスを目指すのだから、その質を高め、露出や、展開のしかたを慎重に考えていくこと。』『企業にしていくために、財務や総務、組織創りなど、見えない部分の骨組みをしっかりとつくっていくこと。』『人材がすべての業界なんだから、スタッフへの待遇を最優先に考え、
採用や教育などに全力を投じていくこと。』など、これからの事業ヴィジョンを明確にし、時間や、お金や、労力を投下していくこと・・・自らが先頭に立って、それを伝え、実行していくこと・・・「そういうことを、もっとしっかりしていかないとダメなんじゃないか?」と。ただその反面、やっぱり「我々の原点は何か?」って言ったら、毎日毎日お客様に来て頂いて、その中で、美容師として成長させてもらって、そうやって自然とお客様は増え、スタッフも増え、また育ち、そのために必然的に次の展開が必要になってくる。だから「事業ありき」的な考え方だけでは済まされない部分もあるし、「美容師なんだから、お客様のこと、デザインや技術のことだけを、考えてればいいんだよ!」確かにそれだけでもいいのかもしれないし・・・そんな経営者サイド、従業員サイドいろいろの観点の中で、「何を最優先していくか?」
だれも教えてくれないし、どれが正しいか?もわからない。そんな事も含めて、やはり我々は「感性を磨かなきゃいけないんだろうなぁ」と思う。感性を研ぎ澄まして、「今何を最優先にすべきか?」を決断しなければいけないのだから。nambuの場合は、一人のトップが決断していく事だけに責任も重くのしかかる。だから人一倍勉強して、時代の変化を柔軟に感じ取れる、トップの感性を磨かなくてはいけないし、さらに経営競争に突入してきている現在は、トップの舵取りがとても大事だと思う。その方向性如何によっては従業員を路頭に迷わし、益々経営格差が増大してくるのであって、危機感をいつも持ち続けている事を、経営者の姿勢として大事にしていきたい。