vol 40 WE LOVE SALON
唐突な話であるが、美容室は表現力や演出力もあるのだけど、やっぱりなんだかんだ言って、仕上がったデザインが素敵か可愛くないといけないと思います。
何の根拠も説得力もないのですが、やっぱりnambuは発信型サロンである以上、スタイリスト全員がそんなことを当たり前にできなくてはいけないと思っている。
先日、アースホールディングスの國分社長の講演を聞きに行った方の話を聞いてわずか20年で200店舗ものお店を作り、今現在美容室経営の会社としては、田谷とアッシュを抜いて日本一の売り上げを誇っている。この業界の経営者は数字に対して無知で、計数を知ることとか、数字に対してシビアになることで組織力を上げるといったことに殆ど関心を示さず、そういったことをちゃんとしている所だけが今は成功しているのだという。それだけの結果を出せる事は、経営者としてとてもすごい事だとは思うし、自分自身数字に対してもっとシビアになる必要性も感じていて、まだまだ勉強しなきゃいけないことややらなきゃいけないことが山ほどあるというのが今の実感なのだけど。國分社長が言っていたことで、「もともと自分は美容師には興味がなかった」「手っ取り早く社長になって稼げると思ったから」って聞いて、もちろん美容師としても一生懸命やったからの今があるのだろうし、美容に対する愛情もきちんと持っているのだろうけど。
やっぱりこの業界だったら、ちゃんと美容にのめり込んで、一生懸命美容をやり抜いた人がトップに立つべきだと思ってしまうから、自分なんかはすごく違和感を感じてしまいます。
『We Love Salon』じゃないけど、美容が大好きで、お客様を可愛くしてあげることに喜びを感じて、サロンに愛情を持って、スタッフとも従業員という関係以上の繋がりがあって、それでこそ美容師は楽しいと思うし、だからこうやって徹夜で練習して、みんなの前で発表できるような自分に成長させようとするわけだし。
そんな美容師さんたちのお店、それはもちろんnambuだけじゃないのだけど、そんなお店がトップに立ってなければおかしいし、「そんなのでいいの?」とか思ってしまう。でも反省すべきところは「自分たちの中で満足していても果たしてそれがきちんと周りに伝わっているのか?」ということ。いくら素晴らしい事を言っていても、素晴らしい事をやっていても、それがちゃんと伝わってないときちんとした結果にも現れてこない。自分たちでは「やってるつもり」でも結果が伴わないのはそういうこと。
実はその辺が全てで、nambuも「やってるつもり」でいるような甘い考えは捨てて、結果が出せるまでシビアにとことんやり抜くことなのだと思います。
やっぱりこの業界のNO1は、そんなお店がならなければいけないと思うし、謙虚にそこを目指したいと思います。