vol 51 ストーリー・メーキング
理想というのは必ず数値化できる。
よく自分も「いいお店」「凄いお店」「カッコイイお店」なんて表現をするけど、それらも突き詰めて
売れるスタイリストや流行るお店の共通点は、その目標が共有され、スタッフに一体感があるか
美容師は技術という武器がある分、「自分がこのお客様を呼んでいる」という個人プレーに走りが
「nambuってやっぱりいいよね!」って、お客様に言って頂くようなストーリーを
創り上げていくことが大切だと思う。
お客様がどんな気持ちでわざわざ予約をされて、初回はどんな気持ちで、三回目は何を望まれ
仕事なんてもしかしたら擬似恋愛のようなもので、「お客様(彼氏彼女)にどうしたら喜んでもらえ
そこには当然その企みに(下心?)協力してもらうアシスタントやフロントの存在が必要で、
でも、その根本はSHIMA時代のOB DABの八木岡さんの言葉が身に染みる。
全力でカットしているよ」 「初めて会ったようなピュアな気持ち」
「お互いがいつもドキドキし合える新鮮さ」 恋愛に似ている。
もちろん擬似恋愛だけれども、その想いがなくなったらお互いが新鮮でいられるはずがない。
ここにDABの全てと八木岡さんの全てが集約されていると思った。その行きついたところが、数カ月先まで毎日40人も有名顧客で埋まり、数十年間業界のトップに居る存在であり、DABのデザインやスタイルであるのだと思う。
他にも、プレイヤーとして頂点に立ちながらスタッフを引っ張っている方達はいるけど、きっとそういう「一言」をちゃんと伝えていて、そういう存在がいるってことは、やっぱり美容師の場合解りやすいよね。
理想を数値化し、数値を分析管理し、それをもとに戦略立案する・・・
とまあ、ここまではセオリー通りで誰でもできる事なのだけど、
「売上上げろ!」だの「単価アップ!」だの言ったって、美容師さんには解らないしつまらなく
nambuの幹部はそこをよく考えてほしい。
ある意味、私より頭の固い「若年寄り」が多いかもしれないなあとも思ってしまう。
よく「オンリーワンか?ナンバーワンか?」なんて議論があるけど、僕の場合はどちらでもいい。「オンリーワンだからだからこそナンバーワンになれるとも思うし、ナンバーワンだからこそ、オンリーワンにもなれると思う。いずれにしてもどちらもその延長線上にあるのは間違いないし、それを目指すべき!」と思っている。
また、どこにあるどんなタイプのサロンでさえ、認めて下さるお客様や、そこに共感できるスタッフが多くいる事がオンリーワンであり、ナンバーワンなのだから僕にとってはサロンのタイプや規模なんて関係なく、ましては他業種の方にも、凄い人は大勢いるし、そんな人達からまだまだ沢山勉強したいと、改めて年の瀬に感じています。